古い時代の植物の種が現代において花を咲かす。
このようなニュースを耳にしたことがありませんか。
これは、休眠状態にあった種が周囲の環境が良くなったことで、眠りから覚め活動をはじめた状態です。
アクアリウムで観賞用としても人気のあるミジンコ。
彼らもまた同じような行動を起こすときがあります。
ミジンコの休眠卵・発生条件と孵化方法
周囲の環境が良くなり、活動が再開できるまで丈夫な殻の中で休んでいることから、この特別な卵を休眠卵と呼びます。
耐久卵やカプセル卵とも表現され、環境が悪くなると作られることから、発生条件は生息環境の悪化といえるでしょう。
悪化の原因はいろいろとありますが、生息場所における水の減少や枯渇、過密状態や衛生環境などが挙げられます。
休眠卵発生のプロセス
ミジンコの卵は背中側にある育房におさめられ、子供の形となって水中へ産み落とされるのが一般的です。
このとき、生まれるミジンコはすべてメスで、適切な環境が保たれている限り継続的にメスが誕生します。
休眠卵の発生はオスの誕生から始まり、周囲の環境が悪化していることを示しています。
メスとオスの交配により、丈夫な殻を持った休眠卵が発生。
乾燥状態や低温環境を耐え、活動できる環境が整うまで静か眠りに入ります。
ミジンコの休眠卵・孵化方法
休眠卵を孵化させる方法、自然の環境では卵が産み落とされた生息環境の好転が孵化する条件といえるでしょう。
水量はもとより水質の状態が挙げられますね。
それでは、アクアリウムにおける孵化方法はどうでしょうか。
すでに他の生き物が住んでいる好環境の水槽ならば、問題はないため自然に生まれると考えられます。
休眠卵だけで孵化させる場合には、カルキを抜いた水や適切な水温への配慮が挙げられ、可能ならば水中に酸素を供給するエアレーションも用意したいところです。
まとめ
今回はミジンコの休眠卵、発生条件や孵化の方法を見てきました。
発生する条件としては、生息している環境が悪くなる、普段いないオスが誕生することでしたね。
子孫を残すため、耐久力のある卵を作り休眠する。
自然を生き抜くための力強さ感じますね。